
Level 42 / Running In The Family
80s UK Popが最も洗練された瞬間を切り取った代表曲
都会的で洗練されたグルーヴが、80s UK Popの頂点を鳴らす1曲。1987年、UKの音楽シーンが最も洗練され、PopとFunkが幸福なカタチで融合していた時代…その中心にいたバンドがLevel 42ですね。今回レコメンドするRunning In The Familyは、Level 42にとって7枚目のスタジオ・アルバムのタイトル曲であり、バンドの進化と成熟がカンペキなバランスで結実した代表曲とも言える存在です。UKオリジナル盤12インチシングルは、その魅力を最大限に引き出したフォーマットと言えるでしょう。
Mark Kingのスラップ・ベースが牽引する洗練グルーヴ
イントロはクリアで透明感のあるシンセが静かに立ち上がり、次第にタイトなドラムとベースが絡み合う構成になっています。ココでイッキに耳を掴まれるのが、ヴォーカル兼ベースのMark Kingによる超一級品のスラップ・ベースです。粒立ちの良いアタックと、リズムを前へと押し出すグルーヴ感は、まさにLevel 42サウンドの代名詞とも言えますね。少しハスキーで温かみのあるMark Kingのヴォーカルに、メンバーによる厚みのあるコーラスが重なり、都会的でありながら多幸感に満ちたサウンドが完成しています。
Wally Badarouが作り上げた気品ある音像
プロデュースを手がけるのは、80年代UK〜フレンチFunk Popの重要人物Wally Badarouです。彼の手腕によって、ファンキーなリズムの土台の上に、気品と洗練をカンジさせるシンセ・レイヤーが丁寧に重ねられ、ラジオフレンドリーでありながら決して薄くならない音像が完成しています。この絶妙なバランス感覚こそが、当時のUK Popが世界的に支持された理由のひとつでしょうね。
12インチで真価を発揮するExtended Version
リミックスはJulian Mendelsohnが担当し、12インチでは6分を超えるExtended Versionを収録しています。中盤に挿入されるパーカッシブなブレイクや、ベースラインをより強調した展開は、アルバム・ヴァージョン以上にグルーヴの旨味を引き出しており、フロアでもリスニングでも機能する構成となっています。12インチで聴くコトで、カットされていたインストゥルメンタル・パートやアンサンブルの妙がより鮮明に浮かび上がり、バンドとしての演奏力の高さを改めて実感させてくれますよ。
普遍的なメッセージが支えた国際的成功
リリックはタイトル通り「家族」や「受け継がれていく価値観」をテーマにした普遍的なメッセージを伝えていて、個人の成功や葛藤を描きながらも、最終的には人と人とのつながりへと回帰する視点が印象的です。この誠実で人間味のある温度感こそが、Level 42が単なるテクニカル・バンドで終わらず、国際的な成功を収めた理由でしょうね。当時、UKはもちろんヨーロッパ各国のチャートを賑わせ、ラジオでもクラブでも頻繁にプレイされた本作は、ダンスフロアとリビングルームの両方に自然とフィットする名曲です。80s UK Pop/Funkの完成形を、ゼヒこの12インチで味わってみてくださいっ!
















